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メシールのテニス 昔懐かしいスロバキアのミロスラフ・メシールの話題を中心に、テニスに関することをアマチュアの視点から自由に書いています。なお、私はテニス専門家ではないので、何か正しくないことを書いているかもしれませんが、その点、ご容赦ください。

メシール
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古いビデオを観なおしてみませんか?

今日、二人の方とシングルスの試合をしていて、ふと思ったことがあります。私は、このブログのタイト通り、メシールのテニスを目指しています。何年にもわたり、メシールのプレーを分析し、試行錯誤を重ねることで、圧倒的に力の差がある場合は別ですが、同程度の技量の相手であれば、少しずつ、メシールの技術を自分のプレーに部分的に取り込むことができるようになってきたようです。

というのは、ゲーム後に、二人から同じことを言われたからです。「あなたのバックハンドは、フォア側に来るのかバック側に来るのか全くわからないので、武器になりますね。」これは、私にとっては、最大の賛辞です。

マジカル・ミステリー・メシールで書いたように、最近、Tennis Journalの古いバックナンバー(1987年8月号)を見つけました。その中で、福井烈氏がメシールのバックハンドストロークの連続写真を解説しています。二つ並んだメシールの順クロスと逆クロスの2つの連続写真について、福井氏はこのようにコメントしています。「この3-4コマ目(インパクト直前)の写真を見てもらうと分かると思いますが、メシールの場合、順クロスと逆クロスに打つフォームが全く同じなので、どちらにボールが来るのか、全くわからないのです。」福井氏は、直前のジャパンオープン2回戦でメシールと戦っている(2-0でメシールの勝利)ので、対戦した印象でもあるのでしょう。

プロテニスの世界では技術はどんどん進化して、20年以上前のメシールのプレースタイルは、現代テニスでは通用しないかもしれません。しかし、私ぐらいのレベルのテニスであれば、メシールの技術は、今でも十分に通用すると思うのです。いやむしろ、かつてのプロのプレースタイルを現在のアマチュアが導入することは、望ましい側面もあるかもしれません。

今、テニスコートに行くと、若い人を中心に、ナダルやジョコビッチのようにコートのどこからでもパワフルなボールを打とうとするプレーヤーを見かけることがあります。今日の試合の相手も、とてもよいフットワークと熱意のあるプレースタイルなのに、目指すテニスが難しすぎて、いくつものポイントで自滅していました。もし、そのような人が、今の男子プロのテニスをテレビで見て、それに影響を受けているのだとすると、それは不幸なことだと思います。誰から、どんなテニスを学ぶのかは、アマチュアにとっても、大切なことであるはずです。

メシールのテニスを推奨するつもりではないのですが、メシールのようなフラットドライブ系のグランドストロークは、古いテニスだと捨てたものではありません。少なくともアマチュアの中上級クラスでは十分に通用します。フラットドライブは、スピン系のボールと比較すると試合では不安定になりやすいものの、ボールコントロールがしやすく、特に鋭角のクロスとダウンザラインを打ち分けることができます。そのために、相手のの裏をかいたり、予想しない角度でのボール配球ができるため、ゲームを楽しむには最適です。

25年前のビデオは、もしかしたら、今のアマチュアの良い教材になるかもしれません。肉体的に難しいプレーを目指すよりも、洗練されて理にかなったプレーを目指す方が、プレーが楽しくなるという人もきっといると思います。

⇒この記事の元記事はこちら
メシール | 投稿者 メシール 08:03 | コメント(0) | トラックバック(0)