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メシールのテニス 昔懐かしいスロバキアのミロスラフ・メシールの話題を中心に、テニスに関することをアマチュアの視点から自由に書いています。なお、私はテニス専門家ではないので、何か正しくないことを書いているかもしれませんが、その点、ご容赦ください。

メシール
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フェデラーがNo.1に復帰するためには (Winning Ugly?)

少し前に、美しいテニスは機能的なテニスという記事を書きました。美しいテニスは、機能的であるだけではなく、強いテニスでもあるというのが、今回のお話です。

ご存知かもしれませんが、メシールと同時代を戦ったアメリカ人選手の一人であるブラッド・ギルバードの著書に"Winning Ugly"があります。和訳すると、「かっこ悪くても勝つ!」でしょうか。日本の出版社は、直訳では日本では売れないと判断したのでしょう。日本語版では「読めばテニスが強くなる」という、当たり障りのない(?)タイトルになっています。

ニューヨークのテニス仲間さん(Tennisunakama in New Yorkさん)が、このWinning Uglyについて、面白い文章を書いておられます。

美しいテニスと、勝つためのテニス。フェデラーはトップから陥落したことで、美しいテニスの呪縛から放たれて、勝つためのテニスに向かうことができるか、という内容です。とても面白い視点です。

フェデラーのテニスもメシールのテニスも、美しいテニスです。そして、二人とも、私の好きなテニスプレーヤーです。

当然ですが、二人は、美しいテニスを目指してテニススタイルを築き上げたとは思えません。勝つために選んだテニスのスタイルが、結果として美しいテニスだったのです。

私は、ずっと、美しいテニスこそが強いテニスであると信じてきました。いえ、今でもそう信じています。なぜなら、美しいテニスには無駄がないからです。無駄がないテニスとは、言い換えると、より高い身体能力を引き出すテニスです。つまり、美しいテニスは、勝つためのテニスなのです。

(私には)あまり美しいとは思えないテニスプレーヤーの筆頭がナダルです。ナダルは、その驚異的な自身の身体能力で、強引とも思えるフォームから恐ろしいほどのボールを打ちます。そのナダルは、フェデラーから再度、No.1の座を奪い返しました。(今は、さらに、ジョコビッチがNo.1ですが。ジョコビッチのテニスについては、また、別項で書きたいと思います。)

私は、1位から陥落した(今や3位に後退しました)フェデラーの進むべき道は、ニューヨークのテニス仲間さんが書いておられるようなWinning Uglyではないと信じています。

フェデラーには、美しいテニスを極めることでNo.1に返り咲いてほしいのです。

ナダルのプレースタイルは、身体能力を現在以上に引き上げることは、難しいと思います。あのテニスで、これ以上身体に負担をかけると、本当に体を壊してしまうでしょう。

年齢的に考えてもナダルほどには身体能力を有さないフェデラーがNo.1に返り咲くためには、身体能力のポテンシャルを100%引き出さねばなりません。今までが、99%だとしたら、さらに残りの1%を引き出すのです。

200の身体能力を50%発揮するナダルと、100の身体能力を100%発揮するフェデラー。

この縮図の中で、フェデラーは再起を目指すべきだと思います。「99%を100%に。」これが、私が考える、フェデラーの復活の道筋です。

フェデラーがNo.1に復帰できた時、それは、おそらく、究極の美しいテニスがそこにあるに違いありません。

⇒このブログの元記事はこちらです。
メシール | 投稿者 メシール 00:43 | コメント(0) | トラックバック(0)