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メシールのテニス 昔懐かしいスロバキアのミロスラフ・メシールの話題を中心に、テニスに関することをアマチュアの視点から自由に書いています。なお、私はテニス専門家ではないので、何か正しくないことを書いているかもしれませんが、その点、ご容赦ください。

メシール
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テニスのトレンド~メシールのテニスは古いのか?

1987年の全米オープンでメシール対ヴィランデル戦(準々決勝)のゲスト解説者は、(今は亡き)アーサー・アッシュ氏でした。アッシュ氏は、まだ、それほど、有名ではなかったメシールについて、インタビュアーに「この選手をどう思いますか」と質問されたときに、こんな風に答えています。「彼のプレーを見ていると、どこのテニスクラブにもいるカジュアルプレーヤーのようだ。」

カジュアルプレーヤーのようだというコメントを、私は、ほかのメシールのビデオでも聞いたことがあります。メシール自身も、昔のインタビューで、「自分のプレースタイルは、(レベルの高い)クラブプレーヤーだった父親の影響を受けています」と答えていたことがあります。

当時ですらカジュアルプレーヤーのようだと言われていたわけですから、現代テニスから見ると、メシールのプレースタイルはオールドスタイル中のオールドスタイルと言ってもよいでしょう。

テニス365の技術特集・フォアハンド編を見てみると、メシールのテニスが、現代テニスとはかなり違うことが変わります。現代テニスとは、全く正反対である技術も、多々あるようです。例えば、「ラケットは下から上ではなく体の回転を使った横方向のスイングが望ましい」とか、「テイクバックではラケットを立てる」などは、メシールのテニスとは正反対です。

テニスの道具(特にラケット)の進化により、この20年で、テニスの技術は明らかに変わりました。おそらく、プロの世界、特に男子のトッププロの世界では、メシールのテニスは、もはやトレンドにはならないのかもしれません。しかし、それでも、メシールのテニスの美しさは、私は消えることはないように思います。今のテニスが、「力強さ」を優先するあまり、かつての「美しさ」を失ってしまった今、私は、メシールの美しいテニスを、アマチュアの世界の中で残したいと思っています。

メシールのテニスは、力強さ(パワー)よりも、正確さを優先するテニスです。特に、薄いグリップでボールを運ぶようにゆっくりとスイングするフォアハンドは、厚いグリップで高速にラケットを振ることでボールを強く打つ(たたく)現代のテニスと比べると、実は制約の多いフォームです。そのため、(別項でも述べますが)実際にテニスコートでメシールのテニスを実現すると、パワーがないために「打ち負ける」「球が浅くなる」などということが多くなりがちです。

しかし、考えてみると、パワーのあるラケットが増えている現代、昔のパワーレスなウッドラケットや薄いラケットと比べると、現代のラケットは、メシールのフォームではパワーが出ないという弊害に陥りにくい環境にあるはずです。(そう考えると、パワーのでないウッドラケットを最後まで手放さなかったメシールは、不思議な選手です。)

もうひとつ、メシールのテニスに必要なのは、ラケットの重さです。メシールのストロークでは、ラケットの重さが果たす役割は大きいのです。これについては、現代のラケットが軽くなっているおかげで、実現は容易です。重いラケットを軽くすることはできませんが、軽いラケットを重くするのは難しくありません。Uリードテープをべたべた貼ればよいのですから。)したがって、ラケットの重さについては、現代テニスであっても問題にはなりません。

技術的には古くなったメシールのテニスを、アマチュアが実現する環境は、かつてよりも整ってきているのかもしれません。
メシール | 投稿者 メシール 00:02 | コメント(0)| トラックバック(0)
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